こんにちは。中津まさデンタルクリニック院長の渡部雅友です。
本日のブログは「歯科と食育」についてご紹介致します。
食べ方や飲み方は、食育の大きな柱として明確に位置付けられています。「食べ方」は乳幼児期、学齢期に口の成長に伴って発達していきます。この時期の噛み方・飲み方・味わい方など「食べる」という機能発達時期に「食べ方」を主とした食育が大切になってきます。
○こどもの「食生活」のどのような所が問題になるのか
・好きなものを好きなだけ食べる
・おやつ(間食)が多い
・朝ごはんを食べない
・一人で食事をする(孤食)、家族それぞれが好きなものを食べる(個食)が多い
・家族が揃って食事をすることが少ない
このようなことが多いと生活習慣が乱れてしまいます。「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣や生活リズムが整っているお子さんは学力が高く、友達とのコミュニケーションがうまくとれている傾向があることが分かっています。
○歯科と食育の関係
食育とは、食に対する知識やバランスを考え食を選択する力を身につけていきます。食育には「歯」が密接に関係してきます。ポイントとして3つご紹介 していきます!
①「食育の基本は食べ物を口から取り入れること」
私たちは、心身の健康を維持・向上させるために食べ物を摂取していきます。また近年では栄養摂取の目的だけではなく「美味しく味わって食べる」という食を通して心の豊かさを満たすことも大切になってきました。
②「美味しく食べるには健康な歯が必要」
食べ物を飲み込むには歯で噛まないといけません。しかし歯が虫歯や歯周病になってしまうと、痛みなどで食事がしにくくなってしまいます。そのため食育には歯がとても大切と言えるのです。また、幼少期だけではなく高齢者になっても食事を楽しむためには歯をいつも健康な状態で保つ必要があります。
③「健やかな歯・口腔を保つこと」
食育と聞くと時別なことを実践しないといけないと思いがちですが、特別難しいことを考える必要はありません。幼児期から青年期・高齢期に至るまでライフステージに応じた歯や口腔内ケアが食育に繋がっていきます。
○食育と歯に関する疑問にお答えします!
Q.お子様に甘いものはいつから与えたらいいのか?
A.3歳までは甘いもの0が目標です。早い時期から甘いものを好んでしまうとどんどん甘いものを欲しがってしまいます。3歳までは味覚を育てるのに大切な時期になります。
Q.自然の甘味料は大丈夫なのか?
A.自然の甘味料と言えば、はちみつやメイプルシロップ・黒砂糖などがあります。これらに含まれる糖の作用は虫歯に対して砂糖と同じものになります。いくら自然のものだからといってましというわけではないので注意が必要です。そしてチョコレートやはちみつなどの商品は、糖分含量が高いため虫歯になり易いと言われています。食べる際には適量を守りましょう。
Q.お菓子を欲しがる時はどうすればいいのか?
A.柔らかいものには糖分が多く含まれている傾向があり、また満足感を得られずにたくさん摂取してしまいがちです。たくさん食べてしますので虫歯になるリスクも高くなります。歯ごたえのあり、しっかりと噛むものは食べるのにも時間がかかり、満足感も得やすくなります。またよく噛んで食べることにより唾液が分泌され虫歯予防にも繋がります。
「おすすめのおやつ(間食)」⇒さつまいも・じゃがいも・もち・とうもろこし・牛乳・お茶
おやつ(間食)の後は軽くうがいをしたり、歯磨きをつけずに歯を磨くだけでも虫歯予防に繋がるので積極的に行いましょう。
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