こんにちは、中津まさデンタルクリニックです。

本日は、マウスピースとナイトガードの種類や違いについてお話させて頂きます。

歯を失う主な原因は3つあります。

1.歯周病

2.むし歯

3.破折(歯が割れること)

特に破折は、寝ている間などの歯ぎしりや食いしばりが主な原因です。

歯ぎしりや食いしばりは日中の意識があるうちは気を付けることが出来ますが、夜間睡眠時には無意識下になるため、なかなか力のセーブが出来ません。そのため、普段の6~7倍の力(体重の約2~3倍といわれます)が歯にかかり、その積み重ねで少しずつ歯にヒビが入ります。そして最終的には歯が破折してしまうケースが多いです。

ストレスが主な原因と言われていますが、詳しいことは現段階でもわかっていません。

今のところマウスピースをはめたりボトックスを打つなどの対症療法しかありません。

「歯ぎしりやくいしばりには、就寝時にマウスピースを装着するのがいい」

という話を、聞いたことがある人が多いかもしれません。

しかし、マウスピースと言っても、歯ぎしり、くいしばりを防ぐ効果のあるマウスピースとそうでないマウスピースがあります。

ここでは、歯ぎしり、くいしばりなど患者様それぞれの悩みに合った、本当に効果のあるマウスピースを知ってもらうために、マウスピースの種類や、効果の違いについて解説します。

・マウスピースの種類と効果の違い

マウスピースは大きく分けて3つの種類があります。患者様自身がセルフで作るタイプのマウスピース、スポーツ用マウスピース、睡眠時専用のマウスピース「ナイトガード」です。

・セルフタイプ … 噛み合わせを正しく調節できない為、逆効果になる可能性が高い。

・ナイトガード(ソフト)… 夜間の歯ぎしり、くいしばりから歯や顎を守る。             

夜間の持続的な歯ぎしりやくいしばりには耐久性が足りず、破れやすい。柔らかいため余計にくいしばりの力が強くなる可能性がある。

・ナイトガード(ハード)… 夜間の歯ぎしり、くいしばりから歯や顎を守る。             

夜間の持続的な歯ぎしりやくいしばりにもしっかり耐えうる強度を持つ。歯ぎしりによって歯が削られるのを防ぐ。

くいしばりの力を緩和する。個人差があるが、力によっては割れる場合もある。

・スポーツ用マウスピース … 衝撃や、瞬発的なくいしばりから歯を守る。歯で自分や相手を傷つけることを防ぐ。                                        

分厚く、違和感が大きい。また、ソフトタイプが多い為、夜間の持続的な歯ぎしりやくいしばりには耐久性が足りない場合がある。

余計に歯ぎしりの力が強くなる可能性がある。自費診療である。

では、3つのマウスピースについて詳しく説明していきます。

・セルフタイプ

ネットショップなどで、手に入るセルフで作るマウスピースは、沸騰させたお湯で既成の樹脂プレートを温め、これを歯にはめて噛みこむことで形成するというものです。

歯医者に行かなくとも、マウスピースが手に入るというといった意味ではメリットかもしれませんが、セルフで作るタイプのマウスピースは、自分の感覚だけで形成してしまうため噛み合わせの調節ができません。噛み合わせのバランスが崩れるため、顎の痛みやけがに繋がる可能性があります。

ズレたマウスピースを付けつづけることで、歯ぎしりやくいしばりに効果があるどころか、むしろ逆効果になってしまいます。

・スポーツ用マウスピース

スポーツマウスピースは、パンチやタックルの衝撃から歯を守る以外に瞬発的なくいしばりから歯を守ったり、歯で自分や相手を傷つけることを防いだりすることです。

しかし、スポーツ用マウスピースの多くがゴム製で柔らかいタイプが多いため、夜間の歯ぎしりやくいしばりへの効果はあまり期待できません。

夜間の歯ぎしりやくいしばりは持続的なものです。そのため柔らかいマウスピースではすぐに削れて穴が空いてしまうのです。

夜間の歯ぎしりやくいしばりがある人は、柔らかいマウスピースを付けて寝ると逆にくいしばりの力が強くなるという検証結果も出ています。

さらに、歯を覆う範囲が大きくなることで、唾液の循環が悪くなり虫歯のリスクが高まる可能性があります。

・睡眠時専用マウスピース「ナイトガード」

睡眠時専用マウスピース「ナイトガード」は名前の通り、夜間の歯ぎしりやくいしばりから歯や顎を守るために使用されるものです。

実は、ナイトガードにも2種類あります。1つは、スポーツ用マウスピースに多いゴム製のソフトタイプ、もう1つは、レジンを固めて作るハードタイプです。

どちらも歯医者で作ることができますが、歯ぎしりくやくいしばりへの効果には大きな違いがあります。

ソフトタイプは、スポーツ用と同じ、ゴム製のため虫歯になる可能性があると共に、耐久性が少なく、逆にくいしばりの力が強くなることがあります。

それに比べ、ハードタイプはナイトガードが担うべき役割をしっかり果たすことができます。

・ナイトガードに付いた傷を確認することで、歯ぎしりやくいしばりをしているかの確認ができる。

・一定の硬さを持ちながら、歯よりも柔らかい素材を使うことで、歯ぎしりとくいしばりから歯を守ることができる。

・ナイトガードの厚みの分だけ噛み合わせを高くすることで噛む力を緩和する。   

など、基本的には歯ぎしりやくいしばりから歯を守りたいのであれば、ハードタイプのナイトガードをおすすめします。

あくまで基本的な特徴ですので、詳しくは担当の歯科医師や歯科衛生士に歯の状態をチェックしてもらってください。

気になること、その他ご質問などあれば下記の電話番号までお気軽にお問合せ下さい。

中津まさデンタルクリニック

大阪市北区豊崎5-4-16 viviFURUYA1階

06-6373-8825

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