こんにちは。中津まさデンタルクリニック院長の渡部雅友です。

本日のブログは「こどもの歯の発育」にお話ししていこうと思います。歯は生まれてすぐに生えてきますが、噛むことは他の運動と一緒で学習しながら覚えていくものです。実は噛む力は3歳までに身につけることが大切になってきます。特に離乳期には注意して噛む力を身につけていくことが重要とされています。噛む力が発達しないと、食事が不十分になってしまうばかりではなく口元やお顔の印象にも影響が出てきてしまいます。口元のしまりが悪く歯並びや噛み合わせが乱れる原因となってしまいます。

●子どもの歯の特徴

乳歯はエナメル質と象牙質が薄い・・・歯は最も外側にエナメル質があり、その下が象牙質で覆われています。乳歯は永久歯と比べるとエナメル質と象牙質は薄くなっているのです。つまり外部からの刺激を受けやすいのです。簡単に言えば永久歯よりも乳歯の方が虫歯になりやすいのです。

●子どもの生え変わりの時期

子どもの歯である乳歯はある時期になると大人の歯である永久歯に生え変わります。子どもの歯はある程度規則性をもって生えてきます。個々の発育状態や人種によっても異なる部分がありますが、一般的な日本人の子どもについてご説明致します。まず、子どもの乳歯は下の前歯から生え始めます。大体、6カ月位に生えだします。次に上の前歯が生え始め、臼歯・犬歯と続きます。最後に一番奥に臼歯が生え、計20本の乳歯が生え揃います。2歳~2歳半くらいの時期です。そして最初に生えてくる大人の歯は第一臼歯と呼ばれる一番奥の歯です。6歳に生えてくることが多いため6歳臼歯とも呼ばれています。乳歯から永久歯への生え変わりは短期間で完了するものではなく1本1本ゆっくりと生え変わっていくものです。すべての乳歯が永久歯に生え変わるのに数年を要します。目安として、中学生に上がる頃には生え変わることが多いです。

●子どもの時期から矯正するメリット

子どもは成長発育しているため、上下の顎の骨のバランスを整えやすく顎の骨やその他発育に影響を及ぼすような症例には子どもの頃から矯正を開始した方がいい場合があります。また、指しゃぶりや口呼吸など口に関する様々な癖など成長に影響を与える機能的な問題を改善させ、食べ物をかみ砕く、話したりする口の機能を発達させ高めることが可能になります。さらに、先天性な欠如歯や埋伏歯などを早期に発見することで適切な対処で歯が生えるスペースを確保し、抜歯しなくてもよくなる場合もあります。また子どもの時から矯正をしていると、定期的にお口の中を管理しているため虫歯や歯周病の予防知識も身に付きます。

●日常生活から気をつけてみる

近年では口呼吸や頬杖、うつぶせ寝が歯並びに影響していることが分かってきました。子どもの時から口の機能を高め、食事の時はきちんと口を閉じてしっかりと噛むこと姿勢を正し、あおむけで寝ることなど日常生活を改善することで歯並び噛み合わせの異常を予防し正常な噛み合わせを保つことができます。

●子どもの矯正を始める時期について

子どもの矯正の特徴は成長を活用できるということです。歯列が乱れるのは歯のスペースが足りないために起こるケースが多いと言われています。その為、成長期には顎の骨の成長を促し左右のバランスを整えたりして歯の並ぶスペースを確保していきます。小児矯正は年齢や成長具合により二期に分けられています。

Ⅰ期矯正・・・永久歯が生え揃うまでに行う治療になります。顎の成長を促す治療になります。だいたい、5・6歳から10・11歳に行います。この時期の治療によりⅡ期の治療が不要になったり、比較的簡単に歯列が並ぶケースがあります。

・Ⅱ期治療・・・永久歯が生え揃う11・12 ~成人の歯列や噛み合わせを整える治療になります。歯面に装着する矯正装置やワイヤーを使うなどして歯列を整えます。

当院では矯正相談やカウンセリングも行っています。お子様の歯の発育などについて疑問や不安など御座いましたら気軽にお声掛け下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA