エアロゾルって何だろう?
エアロゾルとは、空気中に漂う微細な粒子のことを指します。
エアロゾル感染とは意味合いとしては飛沫感染と似たようなものと考えてみてください。
感染者がくしゃみや咳、つばなどによって出された飛沫は水分を含んでいるため、重さがあります。
ですので飛沫感染の場合はそのくしゃみや咳、つばなどのしぶきを浴びなければ感染は成立しないと考えられています。
現在、ソーシャルディスタンスとして2m離れるように指導されていますが、この飛沫が飛べる距離が2mのため、ソーシャルディスタンスは2mという距離が提唱されています。
この飛沫の水分が蒸発し、ウイルスだけが残る飛沫核という状態をエアロゾルと言います。
このエアロゾルは直径5㎛以下のものと定義されています。エアロゾルとなると乾燥して水分を含んでおらず粒子も小さいため、浮遊しやすくなるという特徴があります。
そのため、明確な定義がないものの、数10メートル浮遊し、感染する可能性があると考えられています。
また、エアロゾルは3時間程度は感染性を有して空気中を浮遊し続けることが報告されているため、特に密室においては感染の確率が高まることが指摘されています。
新型コロナウイルスはエアロゾル感染するかもしれない?
7月9日にWHOが新たに取りまとめた新型コロナウイルスに関する新たなガイドラインによると、「主に屋内で、混雑し換気が不十分な場所で新型コロナウイルスが空気感染することは無視できない」とし、空気感染、そしてエアロゾル感染の可能性を指摘しています。
今までWHOは新型コロナウイルスの感染経路は接触感染と飛沫感染のみであるとしてきました。
これは、公衆衛生に関わる科学者などが新型コロナウイルス感染症の空気感染にまつわる情報をWHOにて提示して、これが取りまとめられて発表された形となります。
この説については証拠は多くないが、感染経路としては妥当であるとして、現在もアメリカの感染症研究所が、研究を進めているところとなります。
☆エアロゾルへの当院の取り組み☆
強力なバキュームシステム(エアロゾルの口腔外への拡散を防ぐ)Kavo
当院ではKaVoのユニットを導入しております。
普段から清潔なうがい用のお水を作り出すだけではなく、歯を削る用のお水なども全て消毒されたものです。
また、KaVoのユニットは、歯の神経を守るために大量のスプレーミストが出ます。汚染したスプレーミストを口腔内で吸い取るためにバキュームの吸引量を高めて効率の良い吸引をしています。汚染したスプレーミストの口腔外への飛散を最小限にすることにより感染を防ぎます。
勿論普段からの消毒、滅菌、換気にも気を付けていますが、飛沫を防ぐことは、安心して治療を受けて頂ける理由の一つとなるでしょう。
中津まさデンタルクリニック 06-6373-8825(歯はにっこり)