こんにちは。中津まさデンタルクリニックです。
最近涼しい日も多くなってきましたネ。(^^♪
当院では、9月末から半年間の院内セミナーが始まりました。
PASSIONグループ、日本歯周病学会認定歯科衛生士の丸尾先生と大北先生にお越しいただき、難易度の高い深いポケットの歯石取りをスタッフ一同で学んでいます。
一言に歯石取りとはいっても、様々なリスクが皆様のお口の中には存在し、かなり奥が深いのです…(; ・`д・´)
・歯石取りは何のためにするの?
歯石とは歯についた歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌のかたまりが唾液の成分で石灰化を起こして固まったものです。歯石自体は特に身体に害はありませんが、問題なのはその表面で、歯の表面に比べて凹凸が多くざらざらしています。このため歯石の表面はプラーク(歯垢)が付着しやすく、プラークでおおわれている状態になっています。
歯石は歯と歯茎の境目部分にできやすく、表面にプラークがたくさん付いている歯石ですから、歯茎に触れるとそこから炎症を起こして歯周病へと進んでいきます。歯石は付いてしまうと歯磨き程度では取ることができません。そこで歯周病予防のために歯石取りが必要となってきます。
歯周病ってなに?
歯周病とは、歯の歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。 歯と歯茎の境目についた歯垢から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えているまわりの組織をじわじわと壊していきます。
歯を失う最大の原因です。
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。 しかし、35歳になってから突然歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて歯肉をじわじわとゆっくり冒し、歯茎から血が出るという自覚症状がでる30代のころには、もはや歯肉炎・歯周炎になっています。むし歯と違ってほとんど痛みがない為、気が付いた時には抜くはめに… なんてこともありえるこわい病気なのです。
悪化するとこんなにコワい!!
歯周病の進行段階は、大きく分けて「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という4段階に分けられます。 ほとんどの人は、〈歯肉から血が出る〉といった自覚症状を感じてからはじめて歯科医の診察を受けに行きますが、このような症状がある時は、かなり悪化した状態なのです。 ついつい放っておいて歯周病が悪化し、歯を抜くと多くの障害が出てきます。50歳代で“自分の歯がほとんどない”ということにならないよう、日頃から歯周病の予防をぜひ心掛けてみましょう。
◎歯石取りのメリット
・歯石を取ることで、隠れている虫歯をみつけることが出来る
・出血を失くすことで、血液を餌にしている細菌を減らし、お口の環境を守ることが出来る
・歯周病の進行を遅らせ、予防することができる
・お口の細菌環境が整うことで、虫歯菌や歯周病菌が減る
◎歯石取りのデメリット
・今まで歯の表面を覆っていた歯石を取ることで、最初しみることがある(知覚過敏)
・歯ぐきが治るまでの段階では出血することがある
・腫れていた歯ぐきが健康な状態に戻り引き締まることで、歯ぐきが少し下がる
いかがでしたか?
医療は日々進化していきますので、皆様のお口の健康をサポートできるよう、知識や技術も日進月歩で学んでいけるように日々努力していけたらと思います。(*^_^*)
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