こんにちは。中津まさデンタルクリニックの渡部雅友です。本日のブログは「歯並び」についてご紹介致します。口の中はものを食べたり、話しをしたりなど一日中動いています。食事時に噛む回数は、一日一万回と言われています。歯がガタガタで噛みあってないとなれば、見た目の問題だけではなくいろいろな影響が少しづつではありますが身体全体に表れてきます。

●歯並びが悪いと・・

歯並びが悪いと、重なりやへこんでいるところが多くなると歯ブラシが行き届かなくなります。そうすると磨き残しが増えむし歯になり易くなってしまいます。また磨き残しが溜まり歯ぐきにも悪影響を及ぼします。歯と歯茎の間に細菌が増殖し、歯肉に炎症を起こしてしまいます。そのまま放置しておくと、歯を支えている骨が溶け歯がぐらつきものが食べにくくなってしまいます。また歯周病にもなり易くなってしまいます。しっかり噛めないため、胃や腸の消化器官に余分な負担をかけてしまいます。そうなると消化不良を起こしてしまいます。その他にも早食いや食べすぎの元になり肥満の原因をつくります。

この他にも・・・

①「顎関節症になる。」噛み合わせるときに、顎に不自然な力がかかり余分な負担がかかってきます。

②「肩こりや頭痛の原因になる。」歯を噛み合わせるときの左右に加わる力のバランスがくずれます。その不自然な無理な力は、顎だけではなく頭を支えている筋肉まで伝わり首や肩の神経を圧迫して肩こりや頭痛を引き起こします。

このように、歯並び悪いと見た目の問題だけではなく身体全体に悪影響を与えてしまいます。そうならないためにもまずは原因を知ることが大切です。歯並びは遺伝的な要素がかなりの確率で関係してきます。その他にも比較的多い要素が「乳歯の虫歯を放置してしまう、早期に乳歯を喪失してしまった。」「歯ごたえのあるものをあまり食べる習慣がなく、顎の成長が悪くなってしまった。」などがあります。これらの原因を解決するには乳歯の虫歯もきちんと治療し、永久歯の生えてくるスペースをしっかりと確保することで歯列不正を起こしにくくし対策をしていくことが大切です。また、日頃から歯ごたえのあるものを食べよく噛んで食べることを心掛けていきましょう。

●歯列不正と種類

・叢生(そうせい)・・・顎が小さいため、歯が生えてくるスペースがなく重なりあって生えてくる状態のことを言います。八重歯などもこの種類になります。

・上顎前(出っ歯)・・・上顎前歯が下顎前歯よりも標準値を超えて前方へ突出している状態のことです。先天的な原因として上顎骨が下顎骨よりも大きいといった遺伝的な要因が関係してると言われています。後天的な原因としては「指しゃぶりや舌癖」などにより前歯に力が加えられることによって突出してしまいます。

・下顎前突(受け口)・・・上顎前歯下よりも下顎前歯の方が出ている状態をいいます。遺伝的な要因や舌癖、口呼吸などが原因になっています。

・開噛(オープンバイト )・・・奥歯が噛み合った状態で、前歯の噛み合わせが合わず上下の前歯に隙間が出来る状態のことを指します。そのため前歯でものを噛みきることが出来ません。こちらも遺伝的要素、舌癖、指しゃぶりなどが原因です。

●治療方法

大人の場合 

成人矯正・・メリット⇒治療について協力的である。治療計画がたてやすい。

      デメリット⇒抜歯の可能性がでてくる。治療期間が長くなる場合がある。

ワイヤー矯正とは歯の一本一本にブラケット装置をつけ、ブラケットにワイヤー装置えをつけ歯を動かしていきます。顎のスペースが不足している場合は歯を綺麗に並べるのが難しいため抜歯の必要がある可能性もあります。

子どもの場合

小児矯正・・メリット⇒顎の成長のコントロールができる。抜歯をしなくて済む。

     デメリット⇒永久歯の生え変わりを待つ。子どもなので親の管理が必要になる。

こどもの矯正治療は歯の状態によって治療の方法が異なってくる場合があります。

今日はその中でも口呼吸が原因となっている不正咬合に対して行う「スケルトンタイプの拡大装置を用いた治療」をご紹介致します。最も重要なポイントは上顎を横に広げるということです。子どもの頃は正中口蓋縫合がまだくっ付いてないため、この部分で新しい骨が成長していきます。顎が広がることで歯が並ぶ場所も増え、矯正治療の上でも有利になるのです。このように顎の成長を利用して上下顎骨の良好な関係を作ることをⅠ期治療といいます。残念ながら思春期の成長が残ってない場合は歯のみ動かすことしかできません。

子どもの矯正は実は顎の成長を整えるという目的もかねているのです。顎の発育不全は、咀嚼だけではなく活舌や顔の形まで劣化させてしまうこともあるのです。当院ではセファロを導入し矯正治療に力を入れております。治療方針や時期、お困りの事がありましたら是非ご相談下さい。

中津まさデンタルクリニック 06-6373-8825

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